正式名称は日本国。人口は1億3千万人、GNPは約38,000ドルでアメリカに次ぐ世界第2位 の経済大国といわれています。平均寿命は80歳を超え、世界一の長寿国です。人口の99%は日本人。その他は、アイヌなどの先住民族や、在住外国人(韓国・朝鮮人、ブラジル人、中国人、フィリピン人、ペルー人などが多い)などです。高齢化が進み、また出生率が低いことから、2020年には4人に1人は65歳以上の高齢者となる時代を前に、社会や経済の担い手をどう確保するかという議論がなされたり、社会サービスや福祉サービスの見直しが迫られるなどしています。近年では、日本に短期・長期滞在する外国人の数も出身地域の種類も増え、外国の文化に触れる機会も多くなってきています。また、在住外国人と共生できる街づくりをすすめる動きもでてきました。  農業の主たるものは米で、米に関連するさまざまな文化が発展してきました。また、世界の漁獲高の15%を占める世界最大の漁業国で、海外のさまざまな地域に基地をおいています。日本経済の発展に寄与してきた製造業は海外に拠点を移しており、外資系のサービス産業が国内に流入し始め、産業構造の大きな変革をもたらしつつあります。厳しい地形や天候にもかかわらず、交通 ・通信網の発達にはめざましいものがあり、人々に快適な生活を提供する基盤となる近代的なインフラストラクチャーも整備されています。観光名所は数多く、観光産業は発達しています。また、1964年の海外旅行自由化以来、多くの人々が気軽に海外旅行を楽しむようになっています。反対に、日本を訪れる海外からの観光客数は伸び悩んでおり、観光サービスの国際化や、日本における物価高の問題が課題となっています。日本に留学したり在住したりする外国人が増加し、国内における外国人への日本語教育が発展してきました。また、海外でも日本語を学習する人口が増え、日本語や日本文化に対する関心が高まっています。日本のマンガやファッション、流行歌、ドラマなどは、そのままアジアやヨーロッパ、アフリカなどでも流行しています。西欧化や近代化にすすんでいた国内の関心も、近年では日本の歴史や伝統、技術、暮らし方などを見直す方向に変化しつつあり、新しいものと古いものを融合する道を探る動きもでています。  

<参考文献>

「世界再発見10:東アジア・日本」同朋舎出版 1992年

「ビジュアル大辞典:世界の国々」 昭文社 2003年