|
マレーシアは日本では意外に知られていない国ではないかと思いますが、マレーシアの人々にとって、日本は大変に身近な国です。日本からの企業がたくさん進出しているほかに、親日家であるマハティール首相が、日本をモデルとしたルック・イースト政策を長年進めてきたためです。
マレーシアは日本を経済発展のモデルとしてきましたが、逆に日本にとってマレーシアから学べることもたくさんあるのではないかと思います。多くの民族を抱える複雑な社会でありながら、上手に共生をしてきた点、一方で植民地時代の遺産である英語の普及を否定的に捉えるのではなく、うまく利用している点などです。
ですからこの箱には、主として多様な文化の共生を象徴してくれるようなものを集めました。マレーシアの文化が「珍しい」から「おもしろい」、さらには「身近に感じられる」ものになってくれればいいなあ、と思います。
(石井由理)
マレーシアは、マレー系、中国系、インド系をはじめとする多様な民族が共存する社会であります。何故民族間対立がなく、平和の社会で一緒に暮らすことができるのか、今の世界の情勢を見て不思議と思う人が多いではないでしょうか。
実は、民族間の経済格差が大きかった1969年には、些細なことがきっかけで激しい対立がもたらされた悲惨な歴史がありました。その結果
、民族間激しい衝突が起こり、多数の死傷者を出してしまいました。その歴史の経験を学び、共存のためには、相互理解、相互尊重が欠かせないことを改めて認識し、独自の流儀を他民族に押しつけることは慎まねればならないことが、今日のマレーシアの平和社会にもたらされた重要なカギと思われます。 (戴 利明
)
|