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「東洋の真珠」と称えられるフィリピンは7100余りの群島から成っており、面
積は約30万平方キロメートルで北海道を除いた日本の面積とほぼ同じです。4000以上の島には名前がなく、ルソン、ミンダナオなど主要な11の島で総面
積の90%以上を占めます。日本と同じ火山国で温泉もあります。 熱帯性気候で年間通
じて高温多湿です。6月から10月まで雨季でスコール(一時的な土砂降り雨)や台風がやって来ます。11月から5月まで乾季で雨が降らず、前半は冬(平均25度位
)、後半は夏(30度以上)に相当します。 人口は7650万人(2001年推計)で、そのうち約1100万人がマニラに住んでいます。マレー系民族をはじめ、先住のネグリート
(アエタ)や多種の少数民族から成っています。混血は優れているという考えから、メスティーソと呼ばれるスペイン系、中国系、アメリカ系、日系のフィリピン人も多く見られます。
したがって、言語も相当数ありますが、タガログ語を基にしたピリピーノ語と英語が公用語です。長い間スペインに統治されていたので、スペイン語が多く混入されています。ちなみに、フィリピンという国名はスペインのフェリペ皇太子にちなんだものです。
スペインによる占領はキリスト教を背景にしていたので、今でも全人口の90%以上がキリスト教徒(主としてカソリック)です。ミンダナオ島南西部では、スペイン統治以前にマレー半島から伝わったイスラム教が熱心に守られています。モロと呼ばれるイスラム教徒(モスレム)は、経済的・政治的にもキリスト教徒との溝があり、独立をめぐって度々紛争を起こしています。そのほかに土着信仰や中国系の仏教もあります。
フィリピンの歴史は先史時代、300年にわたるスペインの植民地時代、40年間のアメリカ植民地時代、3年半の日本の侵略時代、そして独立という五つの時代に大きく分けられます。
政治は上下両院から成る議会(立法)、国民の直接選挙で選ばれる大統領の政府(行政)、裁判所(司法)との三権分立で、アメリカをモデルとしています。
1946年の正式な独立後もアメリカ主導で政治が行われ、1965年からはマルコス大統領が20年余り独裁政治を続けました。しかし、政敵アキノ氏の暗殺(1983年)
をきっかけに反政府運動が高まり、1986年ついにピープルズ・パワーが『マルコス王朝』を崩壊させました。
その時、アキノ未亡人が大統領に選ばれましたが、国軍をうまく統率できないまま任期を終え、元国防省のラモス大統領が後を引き継ぎ(1992年)、安定した政治を行いました。
その後、1998年には元映画俳優で『庶民の味方』のイメージが強いエストラダ氏が大統領に選ばれましたが、金銭疑惑で裁判にかけられ、2001年に辞任しました。
そこで、副大統領だったアロヨ女史(マカパガル大統領の娘で経済学者)が2人目の女性大統領となり、今日に至っています。
フィリピン人のほぼ半数が農林水産業・鉱業で生計を立てています。ほとんど小作農や雇用労働者としてですが。あとは金融・サービス業が40%弱、製造・建設業が10%弱です。
国内で貧富の差が大きいのが問題ですが、教育(6・4・4制)は他の途上国より良好で、進学率も初等教育で100%、中等教育で65%、それ以上で38%です。新学期はサマーバケーションの終わった6月に始まります。
参考文献:http://www.australia.or.jp/gaiyou
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